『第33期竜王戦決勝トーナメント』 藤井聡太棋聖VS丸山忠久九段 対局後吐露した丸山九段の本音【2020.7.24】

将棋 藤井聡太 

7月24日 豊島竜王への挑戦を目指す竜王戦決勝トーナメント 藤井棋聖対丸山九段戦が行われました。

解説の深浦九段が最終盤で話していたようにこれは 丸山九段をほめて上げるべきなんでしょうという言葉に尽きる対局 だったのではないでしょうか。

渡辺当時三冠を圧倒する形で奪取した棋聖戦ですから 今局はまさかの負けだった。

藤井棋聖が対局後丸山九段のインタビューを聞きながら 力を落としている映像をわざわざとるメディアに なんとも言えない感情は湧いてきましたがそれだけ常に注目されている訳ですからしょうがないですよね。

竜王戦は師匠杉本八段からも頑張ってねと期待されていただけに 藤井棋聖本人が一番残念だったと思います。

対局について

今局は東京将棋会館の最も格式の高い「特別対局室」で 10時から行われた対局は千日手が成立し、 指し直しが行われ長い長い一日となりましたが それを制したのは丸山九段。

最後の最後まであきらめない姿勢は解説者の心も動かすほどの とても素晴らしいモノでした。 負ける事で勝負師は強くなるという言葉を胸にこれから更に飛躍される事と思います。

千日手局の終局時刻15時43分の時点で
藤井棋聖の消費時間は3時間26分、 先手丸山九段は1時間1分

30分後の同日午後4時13分、 先手後手を入れ替えて対局が再開され先手が藤井棋聖で2六歩、 後手の丸山九段が3四歩として、指し直し局が始まりました。

持ち時間は千日手となった対局を引き継いでいるため、 藤井棋聖1時間34分、丸山九段3時間59分。
戦型は千日手局では角換わり
指し直し局では一手損角換わり

指し直し局の時点ではかなり時間的な差が付き藤井棋聖が不利なところからのスタートでしたが藤井棋聖は対局後時間よりも、 早い段階で形勢を損ねて苦しくなったと分析しています。

本局の持ち時間は五時間
対局が始まる前に先手後手は振り駒で決定され、 上位者となる藤井棋聖の振り歩先が使用され振り駒を行い、 と金が四枚出たので丸山九段の先手に決まってスタートした対局でした。

指し直し局では先手後手を入れ替えての対局となりました。

本局の映像中継はアベマと将棋プレミアムで生中継され、 アベマの解説は深浦九段、中座七段、三枚堂達也七段と 豪華バージョン。

両対局者の対戦はこれまでなく本局が初手合い

本局を除く両対局者の成績

丸山九段
通算成績は925勝542敗(0.631)
今年度成績は4勝五敗(0.444)

藤井棋聖
通算成績は186勝34敗(0.845)
今年度成績は17勝2敗(0.895)
と驚異の成績を叩き出しています。

丸山九段
竜王戦に第四期から出場
通算成績は101勝64敗(0.612)
ランキング戦1組で第19期、第21期、第23期、第24期、 第29期と5度の優勝があります。

7番勝負には第24期、第25期、第29期と3期登場しています。

藤井棋聖
竜王戦の通算成績は24勝3敗(0.889)
第30期から出場してランキング戦は負けなしで4期連続優勝

今局の終局時間

終局:23時31分
消費時間
藤井棋聖4時か59分
丸山九段4時間49分
実に13時間31分の長い対局でした。

対局後、対局者の言葉

対局後、藤井棋聖は「早い段階で形勢を損ねてしまって、苦しい展開が続いた。時間の面で不利だったが、そこは割り切って指そうと思った」、丸山九段は「いい攻めが見えなかったので、 わからなかった。持ち時間がないと厳しいと思った」と話しています。

時間が無かったら分からなかったと取れますが やはり今局は素晴らしい指しまわしだったと思います。

指し直し局で先手になった藤井棋聖ですがその時点で 時間も体力も使い切っていたという印象で 疲れも恐らくたまっているのだと思います。

過密スケジュールで棋聖を獲り、そして王位戦で2勝しているだけで 凄すぎる結果です。 竜王戦は今期のがしましたが王位戦に集中し頑張って欲しいと勝手ながら思います。

対局後対局者は深夜零時に差し掛かろうかという時間であったにも関わらず
じっくりと感想戦を始め、様々な局面の分析をしていました。
感想戦が好きというよりもこれは何が悪かったのかをやはり探りたいという
強い思いからそうさせているのだろうと考えます。

時間を忘れ没頭できるからこその強さを垣間見た気がしました。

本日の勝負飯

昼食
藤井棋聖 肉豆腐(キムチ)弁当、ご飯少な目
丸山九段 チキン南蛮+肉豆腐(キムチ)弁当。
ご飯を大盛そうめんに変更
夕食は
両者とも
「チキンガーリックバター焼き弁当」。丸山九段はご飯大盛り

昼食夕食ともに両対局者鳩やぐらで注文でした

長い一日本当にお疲れさまでした。
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