天皇陛下の新しい相談役にオランダ国王即位式での箴言が思い出される理由

皇室

天皇陛下の相談役の新人事・・平成と変わったところ

天皇陛下の相談役である「宮内庁参与」について、宮内庁は、新たに風岡典之元宮内庁長官ら3人を起用すると発表しました。

 「宮内庁参与」は、皇室の重要事項について助言をする陛下の相談役で、
現在、渡辺允元侍従長84歳や 国松孝次元警察庁長官82歳ら4人が務めています。

平成では 宮内庁幹部と定期的に意見を交わす会合が持たれ、 上皇さまの退位などについても議論されたといいます。
退位に関する不満はここではひとまず置いておき今回は新しく天皇陛下の 相談役に決まったかたに纏わる話題を紹介したいと思います。

 宮内庁は17日、この4人が退任し、新たに風岡典之元宮内庁長官73歳、
寺田逸郎前最高裁判所長官72歳、 五百旗頭まこと兵庫県立大学理事長76歳が就任すると発表しました。

宮内庁参与をめぐっては、お代替わりに伴い、 陛下と世代の近い参与の必要性が指摘されていた事が反映しての事らしいですが 60歳の天皇陛下からするとどちらにしても随分年の離れた先輩方になります。

新しく指名された相談役に気になる人が・・その理由

ただ経験豊富な大先輩の方が相談役としては適任の様にも感じるので良いのではないかと 思うのですがこの中に気になる人がいるのです。

時を遡り、オランダ国王即位式に皇太子ご夫妻(当時)が参加されるかを迷っていた際に 言われた一言にたんを発します。

当時の記事では次のように報じられました。
宮内庁の風岡典之長官は2013年4月11日の定例記者会見で、 「一刻も早く決めていただきたいと強くお願いしている」 と返答を迷っておられる皇太子ご夫妻に対して放たれた言葉を紹介しています。

今上天皇の幼い頃の教育係で知られている浜尾侍従長(当時)は次のようにコメントしていました。

平成時代の話になります。 平成時代の天皇皇后両陛下に対して苦言を呈し、よく意見をしたものですと 話しておられた映像が今でもYouTubeで見る事ができます。

直接申し上げる事が出来る間柄であれば勿論厳しい事も伝えなければならない場面が あるのかもしれません。

ですが元長官のように公の場で進言した内容を公表する事が どういう事態を招くかくらい少し想像すれば分かりますよね。

たしかにオランダ国王の即位式ですから他国が関わっており、 少しでも早く返答を伝えるのが礼儀でしょう。

ただオランダ王室は皇后陛下のご体調に関しても重々承知の上の招待だった訳です。 国事行為を行う事がどれ程準備に大変な時間を割いているかも当たり前ですが 当時の皇太子ご夫妻は理解していました。

むしろ出席と返事をしたあと直前で欠席にと言う事になればさらに迷惑をかけると考え 熟慮を重ねておられたのです。

ただ役割として長官が水面下で皇太子ご夫妻に箴言をする事は千歩譲って許されるとしても それを国民に知らせる事は余計な心配や批判を生む原因になるわけですから必要ない事くらい 考えられなかったのかと疑問に思います。

この言葉からはどうしても返事を伝える自分たちの体裁を考えての 言葉に聞こえてしまうのです

2013年風岡元長官が皇太子ご夫妻に(当時)に進言した内容と報道の詳細

7年前の話ですからもしかするとみなさんの記憶も薄れているかもしれませんので その時どのような内容で報じられていたか紹介したいと思います。

2013年4月の報道は次の通りです。
敬称は全て当時のモノ
オランダ国王の即位式まで20日を切っているにもかかわらず、 皇太子ご夫妻の出席が定まらないため、宮内庁が困惑している。
皇太子さまの出席は内定しているが、病気療養中の雅子さまの同行がはっきりせず、 返事ができないでいるからだ。

宮内庁の風岡典之長官は2013年4月11日の定例記者会見で、 「一刻も早く決めていただきたいと強くお願いしている」と明かしたが、 こうした「苦言」はきわめて異例だ。

4月30日、オランダでウィレム・アレクサンダー皇太子の国王即位式が行われる。 その式典に、皇太子ご夫妻は出席するのかしないのか――。

宮内庁の風岡長官によると、オランダからは3月初旬に即位式への招待があった。 そのことは4月5日に、皇太子ご一家をお世話する小町恭士東宮大夫も、 オランダ王宮府から正式に「招待状」が届いたと明かしていた。

しかし、これまで風岡長官や小町東宮大夫らがご夫妻の意向を確認してきたが、
まだ回答を得られないという。

11日の会見で、風岡長官は「期日も近づいており、 オランダ側の準備に影響を与えないようにする必要がある」とも述べた。

オランダにしても、国王の即位式には世界中の王室を招いている。 宿泊地の手配から晩餐会の席次など、調整しなければならないことは山積している。

日本だけが「特別扱い」であるはずもなく、 あまりに直前の返事ではオランダ王室に礼を失することになる。

療養中の雅子さまの健康状態を診てのこととはいえ、 宮内庁がヤキモキしているようすは容易に想像できる。

週刊新潮(4月18日号)によると、宮内庁幹部の証言として、 「両陛下もまた、お相手を待たせている事態に、 ことさら案じられています」と、 皇居では天皇・皇后両陛下から職員までもが気を揉んでいる、と報じている。

皇太子ご夫妻の外遊には閣議の了承も必要になるので、 ともかく一刻も早く「イエスか、ノーか」を表明しなければならない。 同誌は「『非礼』にあたるタイムリミットに差し掛かっている」と書いている。

なぜ、返事が遅れているのだろう――。

雅子さまが「適応障害」と診断され、療養生活に入って10年。 この間、常に医師の意見を聞きながら、 体調を見極めながら、ご公務にあたっていた。

そうしたなか、今回のオランダ行きについて、週刊新潮は4月18日に予定されている 「春の園遊会」との兼ね合いを指摘している。
雅子さまにとって園遊会は「つらい」ご公務で、2003年秋の園遊会を最後に、
10年間姿を見せていない。早めに返事をすれば、 春の園遊会にも姿を見せなければならなくなるので、ためらっているとの見方だ。

このように皇后陛下のご体調に絡めて言いたい放題。 園遊会に出席したくないからオランダへの返事を戸惑っているとはよく言えたものです。
日本国内ではこのような散々な報じられ方ですがオランダ王室の方からは特別な 思いを直接伝えられることになります。

皇后陛下が結果的に出席を決められたのは元長官からせかされたのが理由ではありません。 水面下では次のような心温まるエピソードがあったのです。

オランダ王室と天皇皇后両陛下の絆が明らかに

マキシマ王妃は雅子さまに直接電話をして『ぜひ即位式においでいただきたい』と伝えたそうです。 その言葉に背中を押され、雅子さまはオランダへ向かわれました。 実に11年ぶりの海外ご公務となったのです。
マキシマ王妃は、雅子さまの復活を後押しした“恩人”といっても過言ではありません」 こういう事をしっているまともな国民はオランダ王室に感謝の念を今も抱いています。

ここまで即位式に皇后陛下を招待したいと思われたのにはそれ以前に良好な付き合いが あったからでしょう。 2006年にこの様な事がありました。

当時の皇太子ご一家をオランダ王室が招待。 皇后陛下のご体調を案じられての特別なご招待だったのです。 療養中であることを気遣い家族水入らずの時間を過ごせるようにと およそ2週間王室の離宮を提供したのです。
専門家は当時の様子を次のように語ります。

関東学院大学君塚教授の言葉
「ぜひいらっしゃいと、本当にプライベートなリラックス出来るような こういうケースは他の王室では聞いたことがありません。非常に特別な絆」 と語っています。

皇后陛下のご体調が厳しかった時に救いの手を差し伸べたのは他でもないオランダだったのです。

この理由をマキシマ王妃が皇后陛下と同じ民間出身のキャリアウーマンだったからであるとか 身近に同じような病名で苦しんでおられる方がいてその大変さを知っていたからとかいう 理由が挙げられていましたが、お時はオランダ王室の優しさが向けられたのは他でもない 当時の皇太子ご夫妻の人柄だったと確信しています。

オランダ王室から本当に愛されている事がわかるシーンが令和のお御代替わりの儀式でも はっきり見て取る事ができました。

饗宴の儀で再会された雅子さまとマキシマ王妃は、左右、 そしてもう一度右とチークキスを交わされ、親交の深さが伝わってきました 素敵なシーンでもありましたよね。。 日本国内よりもはるかに海外からの理解があったという事が明らかになった事例です。

こう言う関係性があってのオランダ王室からの招待だった訳ですが 親しき中にも礼儀ありと言うように勿論大切な方々だからこそ ご迷惑を掛けないようにと誰よりも両殿下が考えていた事です。

それをわざわざ国民に対して進言していますからと主張する必要があったのかは
甚だ疑問ですが、元長官も追い詰められていたのかもしれません。 ですがそんなに繊細な方ならば今回の相談役はお受けになっていないでしょう。

今回の主題は相談役ですのでそこに話を戻します。
オランダ王室の即位式の際に無駄な苦言を公言してしまった元長官が相談役と決まりました。 これからは公に発言する内容をしっかりと吟味されてくれぐれも天皇皇后両陛下に 失礼が無いよう注意頂きたい。そのように強く願います。

ただ天皇陛下に全くご相談なくこの人が決まったとも考えつらい。
そうなると実はこの人はいいひとなのか??
どういった点で良いかは現時点では不明ですがこれから解明されるのであれば喜ばしい。

逆に信頼できない人が相談役になど普通に考えるとなるはずがないですよね。
そもそも天皇陛下の相談役に適任なのは、全幅の信頼を置ける人と言う事になります。

今天皇・皇后両陛下はどのように感じておられるのでしょうか。
気になるところです。
どちらにしてもあの時の事が気になっているなど本音は言えないお立場だけに
SNSで天皇ご一家の応援をしている人たちには感謝しかありません。

ところでアンチさんがこの前香淳皇后の20年目の式年祭の折
皇后陛下がスーツで参加していると無知の極みの批判をしていましたよね。

天皇陛下より1時間早く皇居に入られたのは装束に着替えるため。
お車で入られる際の洋服を見て批判とはあの方たちの視野が どれ程なのかが知れてしまいました。

ああいう方々のワダイに上がること自体残念至極でございます

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