藤井聡太七段 1年の躍進が凄かった!! 

将棋 藤井聡太 

2018年が終わろうとしています。
早いモノで今日は一年の最後の日、大晦日。
一年の締めくくりに藤井聡太七段がどの様な新記録を打ち立てて来たのかを振り返りたいと思います。

2018年朝日杯優勝


この棋戦は全ての棋士を対象としているため強豪をなぎ倒し頂点に立っているという事になるからです。
事実藤井七段が優勝するまでに対局してきた相手は錚々たる棋士だったのです。

澤田真吾六段→佐藤天彦名人→羽生竜王(当時)→広瀬章人八段(当時)
こちらの4名の現在のレーティングを紹介します。
澤田六段 41位  1,682
佐藤名人 7位 1826
羽生九段 6位 1827
広瀬竜王 1位 1921
(2018.12.31)
これは現在のレーティングですがこの順位を見ても強敵だった事が一目瞭然だと思います。
因みに
藤井聡太七段のレーティングがそもそも驚異的です。
順位3位 1868と新人ではありえない数字を叩き出しています。
天才棋士はファンの期待を今年も裏切らなかったところに凄さを感じます。

藤井聡太七段が決勝で戦った年末新竜王のタイトルを奪取した広瀬竜王に見せた一手を遠山六段が絶賛していますのでご覧ください。

ここで▲4四桂のタダ捨てが決め手となった。
△同飛に▲4五歩と飛車道を止めて▲3七金と角を取るのが狙いだ(すぐに▲3七金は△4九飛成と飛車を取られる)。

後手玉は薄いので、攻めが続いてはひとたまりもない。
藤井(聡)五段(当時)の、決勝のプレッシャーを感じさせない指しまわしが印象的だった。
この様に遠山六段が解説している。

この対局で見事中学生で新人の藤井七段が勝利しました。
まさか広瀬竜王もまさか中学生に負けるとは思っていなかったのではないでしょうか。
ただ藤井七段は2017年の夏に29連勝で日本中を沸かせていましたので勿論強敵だという認識はあったと思います。
この勢いのまま2018年の内にタイトル挑戦権を獲得するのではといつも藤井七段の対局には「タイトル挑戦」が付きまとった1年だったように感じます。

昇段

光速でデビューから7段まで駆け上がってきた藤井七段ですが八段になるにはどの様な条件をクリアする必要があるのでしょうか?

段位は棋士の実力を示し、プロにとってのステータスとなる。昇段条件は、細かく決まっている。
八段に昇段するためには、3つの規定のうちどれか1つをクリアすることが条件となる。「竜王位1期獲得」「順位戦A級昇級」「七段昇段後公式戦190勝」。

ただ多くの棋士や本人も話しているように昇段と言うよりはタイトル奪取の方が棋士としての価値上げにはなるようですね。
斎藤王座は七段ですがタイトルホルダーですし、段位を気にすると言うより勿論タイトル奪取できるかどうかでその棋士の実力が判断される事になるようです。
そのタイトルについて語っていましたのでご覧ください。

タイトルについて

藤井七段はタイトルについて羽生竜王着想超早指し対局でのインタビューでこの事に言及していました。
藤井:「棋士として将棋の可能性を探求すると言うのも勿論ですが、一方で将棋の魅力と言うのを多くの方に知って頂けると言う事もまた棋士の大切な役割。棋士としてそう言う存在になりたい。勿論棋士としてタイトルを目指すと言う気持ちは常に持っていますし、逆に言えば目指さなければいけないとも思っています」
この様に語っていた姿が印象的でした。

羽生竜王着想「超早指戦・初代優勝者となる」

今年は羽生竜王(当時)着想で新しい対局が始まった。
フィッシャールールからヒントを得て作られた新しいルールでの対局だったのですが、1分以内に指さなければならないと言う思考は超高速回転させて対応しなければならないと言う棋戦。
ここでも天才将棋を見せてくれました。
予選から決勝までの間に高見叡王に1敗しただけ。
決勝では佐々木七段と対局し2勝1敗で勝ちを獲りました。

何とも鮮やかな頂点までの対局内容に多くの棋士やファンが賞賛をしていました。
年末には女流棋士でも超早指戦が始まり優勝者は来年のプロ棋士が戦う超早指し戦への参加権が与えられるようですね。
来年の戦いが今から楽しみです(*^_^*)

100勝最速最短達成

先日まだ放送されていない叡王戦での対局に勝利し100勝を最速最短で達成することが出来ました。
この様に歴代名棋士の記録をごぼう抜きしています(*^_^*)
棋士名   達成までの期間 達成年齢    勝率
藤井聡太  2年2カ月   16歳4カ月  0.847
羽生善治  2年3カ月   17歳6カ月  0.787
③中原 誠  2年9カ月   20歳10カ月 0.826

この時の藤井七段のコメントがこちらです。
「1局1局の積み重ねで通算100勝という一つの区切りを達成でき、感慨深く思っています。」
安定の控えめなコメントです。
取材に対しての言葉にも藤井七段の人柄が本当に良く表れています。

将棋界大事件 羽生竜王が無冠となり広瀬竜王誕生

羽生竜王が無冠となったのは実に27年ぶり。
実は1990年11月の竜王失冠から1991年3月の棋王獲得まで僅かな機関では無りますが無冠期間があったのです。ですがそれ以降はタイトルを失うことなく実に27年ぶりの無冠となりました。
通算タイトル保持100期が掛かっていただけに大きな衝撃となりました。ただ普通に考えて99期タイトルを保持し続けていた言葉前人未到で驚愕の記録なんです。
ここに来て若者のAIでの研究が進んだことと年齢的な事もありタイトル防衛が難しくなってきているのは事実だと思います。
そう言う意味では豊島2冠は飛ぶ鳥を落とす勢いで実力を伸ばしてこられているので藤井七段にとっても大きな壁になることが予想されます。

2019年の羽生善治九段の100期と藤井聡太七段のタイトル奪取が大いに期待されるところですね。

さて今期竜王戦でタイトル奪取した広瀬竜王。
勝利が決まった時に対局解説で谷川九段が贈られた言葉が印象的でしたのでご紹介します。
「広瀬さんはいつも脇役で終わってきてしまった。朝日杯では天才藤井を前に多くの人が最年少優勝に興味を持たれ広瀬さんはその引き立て役のような立場になっていた。それ以外でももう一歩という所で勝利できなかったところに今回の竜王奪取出来た事は本当に報われた瞬間だったと思う。その事を喜ばしくも思います。」
正確な言葉ではありませんがこの様な内容の話をされていました。

最後に

あと数時間で新しい年となります。
来年もどの様なドラマを魅せてくれるのか今から楽しみです。
藤井聡太七段に関係する内容をこれからも紹介していきます。
それでは皆様良い年をお迎えください(*^_^*)

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