こんにちは。nanaです。
コロナの収束を期待していましたがここにきて7都道府県に緊急事態宣言が
発令され物々しい状況が続いていますが 10日は藤井聡太七段が菅井八段に見事勝利しファンを喜ばせてくれました。
毎日何か分からない不安が込み上げてる日々が続いていましたが
この明るいニュースで元気づけられました。
本当にありがとうございます。
そしてこれで菅井八段への2連勝おめでとうございます。
全局と同じ感じで藤井七段の方は時間が無くなる中、焦る事もなく冷静な手を指し続け完勝出来た様子を見るといよいよタイトルが近いなって感じます。
それでは今局までの棋士成績や解説者のコメント、対局後の両棋士の印象的な
言葉などを紹介します。

それでは参ります。
対局内容
10日第61期王位戦挑戦者決定リーグ白組 藤井聡太七段と菅井八段の対局が行われ持ち時間4時間
先後は予め決められており、先手は菅井八段に決まっていました。
戦型は三軒飛車。
対局は10時から関西将棋会館でおこなわれ
今回使用された「御上段の間」は最上階の5階にあり江戸城本丸御黒書院を模した対局室です。
「水無瀬の間」での対局が多い藤井七段ですが今日は一番広い「御上段」。
ここは最も格式の高い部屋とされており、 他の間より一段高く作られた、床の間には掛け軸のかかる格調高い間となっています。。
次が「御下段(おんげだん)」、そして「芙蓉」と続きます。
名人戦棋譜速報や携帯中継で目にする「対局室の様子」はすべてここを舞台としていますと 連盟のHPには説明されています。
広い部屋で静かにマスクをして対局と将棋の対局はコロナ対策が比較的し易いと感じますが 緊急事態宣言を受け来月まで対局はお休みとなります。
ファンもお休みに入る前の対局だった事と不要不急の外出を控えている人が多いことから 視聴率は高かったと思います。
棋士の成績(本局を除く)
菅井八段
菅井八段
今年度成績は1勝0敗(1.000)
勝数ランキング4位タイ
勝率ランキング1位タイ
昨年度成績は32勝16敗(0.667)
対局数ランキング12位タイ
勝数ランキング10位
勝率ランキング13位
連勝ランキング8位タイでした。
通算成績は323勝139敗(0.699)
藤井聡太七段
藤井七段の今年度成績は1勝0敗(1.000)
勝数ランキング4位タイ
勝率ランキング1位タイ
連勝ランキング5位
昨年度成績は53勝12敗(0.815)
対局数ランキング2位
勝数ランキング1位
勝率ランキング1位
連勝ランキング3位タイでした
通算成績は170勝32敗(0.842)
と驚異的な成績を昨年度も残し
史上初の3年連続勝率8割越えの記録を達成しています。
押しも押されぬ素晴らしい成績感服致します。
菅井八段との対戦成績
菅井八段との対局はつい先日3月31日ヒューリック杯対戦しそこでは
千日手指し直しとなり長い対局を藤井七段は危なげなく勝ち切っています。
対戦成績は藤井七段が3勝 、菅井八段が2勝 で今局勝利したので藤井七段が4勝となりました。 ただ王位戦での対局は今局が初めてです。
今局の対局もABEMA TVで中継が行われ 解説は中川大輔八段と畠山鎮八段が担当しています。
王位戦と言えば菅井八段が第58期の七番勝負で勝ち上がり 当時の羽生王位を4勝2敗で下して王位のタイトルを獲得しました。
前期は挑戦者決定リーグに残留し、リーグを戦うのは今期が5期目となります。
3連勝と福井に向けて順調に白星を重ねていただけに今回の負けは 本当に悔しかったと思います。
藤井七段は王位戦参加3期目となり予選を勝ち抜き
初めて挑戦者決定リーグ入りし菅井八段動揺ここまで3連勝で来ていましたので
王位戦も今局勝利で4連勝となりました。
菅井八段はあ居飛車も指す振り飛車党。
序盤から斬新な手順を見せる事も多い。これまでの対藤井戦は全て飛車を振っています。
本局は三軒飛車を採用し
一方 藤井七段は居飛車党。振り飛車相手には玉を固めて 持久戦を好みます。本局も玉を深く囲って始まりました。
昼食休憩
35手目7四歩を指したところで定刻の12時となり昼食休憩に入りました。
ここまでの消費時間
菅井八段35分
藤井七段1時間2分と
この時点ではあまり大きな差はありません。
昼食の注文
菅井八段がみんみんの天津飯
藤井七段がイレブンのサービスランチでチントンシャン
対局は12時40分から再開されました。
形勢が変わった局面
形勢が長く互角の状態が続きそれが変わったのが 86手目1五歩です。
ここで対局解説の中川八段は5七歩を示していたにも拘らず 菅井八段が別の手を選び同じく解説の畠山八段は「これは慌てますね」と話しています。
ずっと後手藤井七段良しに触れていた将棋ソフトの評価値が逆転し先手が僅かに良くなりました。 この手に関しては感想戦で菅井八段もこの手が悪かったと振り返っていますので もしかするとここが大きな分岐点になったのかもしれませんね。
その後は藤井七段がドンドン形勢をよくしていき勝ち切った感じです。
終局時間
終局時間は19時31分
消費時間は菅井八段は3時間39分
藤井七段は3時間57分
村田六段の対局総括
村田顕弘六段は一局を振り返り感想を貰っています。
その内容は次の通りです。
40手目6五銀と先に持ち駒を手放してリードを図る大局観といい、
86手目1五歩と端攻めを絡めた終盤の距離感と言い
あの菅井八段を圧倒したようにも思える内容でした。
一方菅井八段も47手目7二歩から4八かくなどみせばを作られましたので
僅差の勝負が続いていたと思います。
もしかしたら88手目1七歩のタイミングで受けに回ったのが危険だったのかもしれません。
どこで差が付いたのか一目では分からない高度な一局でした。
藤井聡太七段の対局後の感想
畠山八段も話していた手順ですが86手目1五歩から
端を攻めたのが結果的に功を奏したのかなという風に思っています」と形勢が良くなった手順を振り返っていました。
菅井八段の対局後の感想
一方先月末の対局の負けを取り返したかった一局ですが
藤井七段の強さに推された一局となった菅井八段は対局後
「苦しいところもあったと思いますし、少しチャンスが出てきたところもあったと思うんですけど、うーん・・・。
そうですね、△1五歩と突かれた局面で、ちょっとわからなくなりましたね。
まあ、少し形勢も苦しいのかもしれませんけど、ちょっとよくわからなかったです」
この様に語り畠山八段の解説通り藤井七段も菅井八段も同じ手で 形勢が大きく変わってきたと語っています。 1五歩が大きな分岐点だったようですね。
記者質問への両棋士の回答
コロナ対策によりいつもは大勢の記者が対局後押し寄せるのですが
今日は主催者の方のみが代表で質問をしていました。
緊急事態宣言を受け次の対局迄一か月ほど空いてしまう事に関して質問が及ぶと新型コロナへの日本将棋連盟の対応で、愛知県在住で大阪、東京が長距離遠征に該当する藤井七段は、 今後の対局が5月7日以降に延期となる。
長期間の待機を余儀なくされることについて藤井七段は「しばらく対局が空きますけれど、しっかり実力をつけて、 次の対局に臨めればという風に思っていますこういった状況で大変なことはあるかと思うんですけど、 プレイヤーとしては次の対局でいい将棋が指せるように努力していきたいなと思っています」と語っていますので、お休みの間に研究を深め更に飛躍するかもと考えるとますます来月の対局が楽しみになります。
一方菅井八段は「少し時間は空いてしまうんですけど、せいいっぱい、がんばっていきたいなと思います」 と語り続けて今見てくれているファンの人たちへのメッセージを記者から尋ねられ「このような状況の中でご観戦いただきましてありがとうございます。
自分自身、次の対局まで少し時間が空くことになりますが、その間も精進して、
次の対局でも勝利をつかめるようにと思っております」と藤井七段は語っています。
一方菅井八段は「本当に大変な時に観戦してもらってたと思うので、
それは本当に自分としても力になっていますので、せいいっぱいこれからもがんばっていきたいなと思います」 この様に話していました。
全5戦で3勝無敗同士の対決を制し、同組優勝に一歩近づいた藤井七段ですが
最終局に勝利すれば、紅組優勝者との挑戦者決定戦に進出します。
この事については「最終局も落ち着いて臨めればと思います」と抱負を語っていました。
菅井八段を相手に2連勝下だけでも凄いですが、内容も素晴らしいだけに
タイトルに本当に近い事を実感します。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で緊急事態宣言が出る中、 双方がマスクをして対局をすることになりました。 以前も風邪気味の時にマスクをして対局をしていた姿を見た事があります。
マスクは長時間付けたままだと息苦しいのに大変だろうなと 感じていましたが今局も藤井七段らしい対局ができて安心しました。
ただ約1カ月間の対局延期の影響で、7月19日に18歳を迎える藤井七段は、
棋聖戦でチャンスを残す最年少タイトル挑戦
(現記録=屋敷伸之九段の17歳10カ月24日)の更新がピンチになっていると各メディアは報じています。
兎に角応援を続けていきたいと思います。
将棋ファンの声
1五歩からの仕掛けもですが、一局を通じて
不利になったことはなく、安定して優位に
立っていたと思います。
A級八段相手にいつもながらAI並みの速さ
と正確さ、指し手の美しさに感動しました。
とても楽しく観戦しました。
両者ともお疲れさまでした。
藤井聡太七段!やりましたね?
ずっと気にかけながら,応援してました!
これからも!応援していきます!
マスク装着での対局,お疲れ様でした!
菅井棋士,お疲れ様でございました!
お二人とも,感染にはくれぐれもお気をつけてください!
これは楽しみ!!
挑戦者ななるまで未だ2戦あるが、何か走りきってしまいそうな予感。
もし挑戦者になれれば奪取は視野内だ。
藤井七段勝ってくれてありがとう。
コロナ以外の気持ちがあがるニュースうれしいです。
5月7日以降の対局にむけて、体調管理しながら、勉強も頑張って下さい。高校三年生だもん。
将来、藤井七段対豊島竜王名人のタイトル戦を観たいです。藤井七段はこの数年で確実に成長しました。
豊島竜王名人はタイトルホルダーですが、派手さは無く地味な印象ですが、
将棋の勉強は将棋界一だと皆が感じているはずです。史上4人目の竜王名人はその証拠です。
詰将棋の天才と将棋界一の勉強家のタイトル戦をいつか観たいです。
「△1五歩から端を攻めたのが結果的に功を奏したのかなという風に思っています」と感想戦で語ってだけど、
アベマで見てたらずっと藤井くん優位だった数値があの手の瞬間だけ菅井さん優位に変わってたな
最年少タイトルには拘らずに、息長く、将棋界を引っ張って行く棋士に成長してほしいですね。羽生さんの次を狙える存在かと…
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