藤井聡太七段 菅井八段に勝利しあと2勝でタイトル挑戦 解説の藤井猛九段が感嘆した手順とは

芸能

こんにちは。nanaです。

31日昨年度最後の日に行われた棋聖戦ですが菅井八段に見事勝利した
藤井七段。おめでとうございます。

一局目は131手で千日手が成立しそこからの指し直しが行われ
かなり長い一日となりましたが 最後まで集中力を切らすことなく勝ち切りました。

あと2勝すればタイトル挑戦権を獲得します。
藤井七段が屋敷伸之九段の持つ最年少タイトル挑戦記録(17歳10カ月)を更新するには 今回の棋聖戦がラストチャンスとなるとメディアは報じ常に期待を表しています。
今局の菅井八段に見せた対局内容を見ると大いにきたいできると感じたnanaです。

今局までの記録や対局内容など

第91期ヒューリック棋聖戦決勝トーナメントが
関西将棋会館「御上段の間」で指され
開始時間は10時

この日は2019年度の最終対局日でしたが 関西の対局はこの一局のみだったようですね。
御上段の間と言う名前からも分かりますが最上位の部屋を使用し、 コロナ対策の為部屋を広く使い窓を開けて通気性良くして 対局が行われました。

今局もabema TVで中継され解説は
藤井猛九段、斎藤慎太郎八段の豪華版

持ち時間は各4時間
先後は振り駒で決定
戦型は四間飛車
上位者の菅井八段が自局の盤に並べた駒を使用し
記録係が両手で握りカシャカシャとシャッフルさせて畳に投げます。
その結果と金が三枚出て藤井七段の先手に決まりました。

藤井七段は対局相手よりいつもは先に対局室に到着するのですが
今局は更に菅井八段の方が早く到着されており
静かに盤の前に座って待っていました。

こう言う姿勢からも今局に欠ける気持ちが表れていますよね。
直近の対局は朝日杯で二人は戦っていますがそこで藤井七段が勝利しています。
今局は負けれないという思いが強かったと思います。

対局開始16分前くらいには二人が盤を挟んで座っていましたので
そのタイミングで上位者の菅井八段が駒箱を取り盤上に並べていきました。
今局も相手が駒を取るのを待ちゆっくり丁寧に並べて
気持ちを高めている様子が伺えました。

藤井七段対局者の成績(今局を含まない)

藤井七段の今年度成績は49勝12敗(0.803)
通算成績は165勝32敗(0.838)
今年度対局数ランキング2位
勝数ランキング1位
勝率ランキング1位
連勝ランキング3位(12連勝)
16位(8連勝)タイ

今局を終えて藤井七段は勝率、勝数ランキング1位で2冠獲得が確定しました。
これを聞いた解説の藤井九段は凄すぎて何も感じない。
全くピンと来ないんですよね。全部凄いから、他にももっと何かあるんじゃないのって
思っちゃうんですよね。と話していました。

確かに棋界の大記録を幾つも更新してきましたので確かに
全てが凄すぎて今やタイトルを持たない事が不思議なくらいです。

ただ今年度8割越えの記録を叩き出し3年連続勝率8割を超えた事で
史上初の記録を樹立した事になります。

菅井八段 対局成績(今局を除く)

菅井八段の今年度成績は31勝15敗(0.674)
通算成績は321勝138敗(0.699)
今年度対局数ランキング14位タイ
勝数ランキング10位タイ
勝率ランキング10位タイ
連勝ランキング8位(9連勝)タイ
16位(8連勝)タイ

藤井七段の棋聖戦成績は14勝2敗(0.875)
第89期からの参加
今期自身初となる決勝トーナメント進出を決めました
1回戦で斎藤慎太郎八段に勝ち本局に臨んでいました。

菅井八段の棋聖戦成績は23勝9敗(0.719)
第82期からの参加。
決勝トーナメントの参加は第86期以来5年ぶり3回目。
今期は1回戦で行方九段を破っています。

菅井八段は今年度もかなり好調で順位戦B級1組では11勝1敗の好成績を収め
A級昇級と八段昇段を決めています。
平成生まれとしては豊島竜王名人に続く2人目のA級棋士となりました。

両者は過去に4回の対戦があり、ともに2勝と五分の成績。
戦型は全て菅井八段の振り飛車。藤井七段の居飛車の対抗系でした。
本局の観戦記を担当する東和男八段は「両者の対戦では初のでだしですよね」と一言。
2人は本局だけでなく第61期王位戦挑戦者決定リーグでも対戦が決まっています。

お昼休憩(31手目4六銀の局面で入る)

ここまでの消費時間は藤井七段59分
菅井八段43分
昼食の注文は菅井八段がみんみんの天津丼
藤井七段はイレブンのバターライス
対局は12時40分に再開

115手目あたりで検討陣のあいだでは千日手が濃厚との見方が出ていましたが
その予想通り千日手となりました。

実は藤井菅井戦では過去も千日手があり昨年5月に行われた 竜王戦でも登場しています。

今局解説の間では藤井七段がやや優勢に進めていたと評価されている中での
131手目で千日手が決まり指し直しとなりました。
終局時間は18時24分
消費時間は藤井七段が3時間57分
菅井八段が2時間28分

この対局が終わり30分後の18時54分から先後を入れ替え
指し直し局は藤井七段の持ち時間が1時間になるように、
双方に57分が足された状況から再開となりました。

【指し直し時の残り持ち時間】

菅井竜也八段 2時間29分 藤井聡太七段 1時間
2局目も戦型は四間飛車

今局最終で藤井九段がもう菅井八段はいつ投げてもおかしくないと話していた
ところに藤井七段が指した直後形勢は藤井七段が9割価値の評価値が6割くらいに
なった局面へと変化しひやっとしたところがありましたが
A級に昇級したトップ棋士を下しファンを喜ばせてくれました。

今局を振り返り解説の藤井九段が 最後に総括した言葉は次の通りです

色々ありすぎてね。
序盤の駆け引きと千日手をめぐる 駒の組み換えなどありましたけどまあ、やっぱり25歩の手抜い 銀打ち込んで行くというのを 数分で決断する速さスピード

ちょっとそのあとよく分からない変化が 現れた時に直ぐ香車を打って
直ぐ修正して寄せきるという 最後の寄せのところが私はいちばん
印象に残りました。

調べてみないと菅井八段のどこが悪かったのか 分からないですが
時間が終始ないんですよ。 藤井七段は終始時間が無い中でまあ千日手局も含めてね、時間が数分しか ないなかで相変わらず強さを出したなって 言うところがね。ポイントだったかなと思います。
本局の内容から見ても 棋聖戦この先も勝ち進む可能性が高いと 見ていますのでと期待を凄すぎる成績に言葉少なに語っていました。

藤井七段は対局後、「指し直し局は序盤で仕掛ける手を見つけることができず、少し不本意な展開が続いた。終盤でなんとか、 食いつくことができた。

更に19年度について「王将リーグ、王位リーグに入ることができ、トップ棋士の方と多く対戦できたのが収穫だった。
対戦の中で学んだことを来年度につなげていければと思う」「次の対局も大事な一戦。普段通り、落ち着いて指したい」と話した。 

一方菅井八段は「千日手局はあまりよく分からなかった ですね。いけそうな気もしたんですが 最後は千日手も仕方ない局面になってしまって指し直し局はちょっとそうですね。 難しかったと思うんですけど 肝心な局面で間違えてしまったかなと 思います」と言葉を絞り出し悔しさを滲ませていました。

菅井は元王位、来期の順位戦では最高峰のリーグ、A級昇級が決まっており
今局はトッププロとの対局で堂々の勝利を飾りました。
過去の両者の対戦成績は2勝2敗の五分だったところを藤井七段が一つ出た形となりました。

午前10時から始まった対局は、午後6時24分に同一局面を4回繰り返す「千日手」が成立し、 無勝負となった。30分の休憩を挟み、規定により持ち時間は藤井残り1時間、菅井は2時間29で、指し直し局がスタート。
中盤まで一進一退の攻防が続いたが、終盤にリードを広げた藤井が持ち前の終盤力を発揮した素晴らしい対局でした。

これで最年少タイトル挑戦までマジック2。
棋聖戦は例年5月に挑戦者決定戦が行われ、6月初旬に五番勝負が開幕します。

今春の高校3年になる藤井が、さらなる飛躍を目指す
今年度藤井七段は8割越えの勝率を納め3年連続8割越えで史上初の記録を達成し、且つ順位戦では全勝し昇級を決めています。
昨年度も素晴らしい活躍を見せてくれた藤井七段。
今局もA級棋士を相手に見事な勝利を収めファンを楽しませてくれました。
これからも応援しています。

将棋ファンの声

二度目の千日手かと思われた指し直し局で、互いに手待ちをする中、
やや強引な打開を始めた菅井八段の攻めを切り返し、飛車取り金取りに構わず猛攻を仕掛けた藤井七段が、
粘る菅井八段を振り切り厳しく詰み切った。
菅井八段とは王位戦でまた対決が決まっているので、次回も熱戦が期待出来そう。

最後詰ましにいったとき見落としがあったようで、
1手間違えたら逆転という場面で残り時間4分のうち2分を使い冷静に対処した時は痺れました

3期連続での勝率8割越えは凄いの一言!
しかしながら棋聖戦のみならず、各棋戦で上位に来ているので今年度も勝率8割を越えるとタイトルの1つか2つは取る事になるな。
頑張れ藤井さん

藤井聡太七段!頑張り貫きました!
本当におめでとうございます!
両棋士共!お疲れ様でございました!

最後詰ましにいったとき見落としがあったようで、
1手間違えたら逆転という場面で残り時間4分のうち2分を使い冷静に対処した時は痺れました

10代は寝て起きれば強くなるといわれますが、藤井聡太七段は本当に対局ごとに強くなっているといつも思います。
一ファンとして、棋聖戦だけでなく竜王戦、王位戦などなど、これからの対局が楽しみでなりません。
藤井聡太先生、ヒヤヒヤしましたが本当にいつも面白い将棋をありがとうございます

藤井猛先生、いつも楽しい解説ありがとうございます

今日は本当に楽しくて充実した将棋観戦でした
と言っても、藤井聡太先生の時はいつも楽しいですが

千日手指し直し局のため、持ち時間に約90分の差がついた状態で始まり、終盤戦は藤井七段だけがほとんど時間を使わずに指さなければならない状況。

しかも、ゴチャゴチャした相穴熊戦だ。
駒を打って剥がして埋めて、打って剥がして埋めて、みたいな手が延々と続くので、何がどうなってるのか素人には非常にわかりづらい。

そんな中で藤井七段は正確に指し続けて、菅井八段をついに受け無しに追い込んだ。

王将リーグ最終戦の直接対決で広瀬八段に敗れ、タイトル挑戦の最年少記録を更新するチャンスが棋聖戦しか無くなった時点ではまだ予選の最中で、さすがに可能性は低いと思ってた。

しかし、若手トップクラスの菅井八段を相手に、ほとんど時間を使わずに読み勝ってしまう姿を見ると、可能性はかなり高まったように思える。
別の山で勝ち残っている永瀬二冠との挑決が見たいな。

最後にnanaから一言

先日人気コメディアンの志村けんさんが逝去されました。
実は志村さんは愛棋家としても有名だったようで、将棋を題材にしたコントを数多く生み出していた 事でも分かります。
志村さんが「8時だよ。全員集合」で歌い大ヒットし 「東村山音頭」が世に出るきっかけとなったのは将棋だったと言います。

これからも多くの人に将棋が楽しまれる世の中が訪れるといいなと
密かに思っています。志村さんのご冥福をお祈りしています。

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