藤井聡太七段 王座戦解説者の阿久津八段が驚いた対局内容とは【王座戦VS阿部八段】

将棋 藤井聡太 

こんにちは。nanaです。
16日は藤井七段が王座戦を戦い勝利する事が出来ました。
本当に嬉しいです
おめでとうございます。
今年度残り予定では2局です。
全て勝利すれば勝率8割に載せる事が出来ます。

それではここからは本局の振り返りをしたいと思います。

対局内容

王座戦二次予選の対局
藤井七段対阿部隆八段
両者の過去の対戦は2度あり、いずれも藤井七段が勝利していました。

対局場所は関西将棋会館
対局は10時から開始。
持ち時間は5時間のチェスクロック使用。
切れたら1手60秒未満の着手の決まり
今局の戦型は矢倉を採用

先後は上位者阿部八段の駒が使われ振り駒が行われた結果、
歩が3枚出て阿部八段が先手に決まりました

本局もabema TVで中継され
解説者は阿久津八段、三枚堂達也七段、藤森哲也五段のお三方が担当。

今局はパラビでも中継され解説は金井六段が担当していたようです。
nanaはabena TVで視聴していました。

藤森五段って本当に面白く、最近だと深浦九段との解説が気に入っています。
三枚堂七段も的確な解説をされますし、阿久津八段は好感が持てる先生です。
今回の解説はnana的に豪華でした。

対局は10時からですが藤井七段は早い時間から棋士室で待機しており
9時40分頃に対局室に移動。
阿部八段が対局室に入室すると畳の上に正座して手荷物を整え
それから座布団の向きや位置を調整してから
ゆっくりとその上に着座しました。

それからしばし静寂の時間が流れ、両者が深々と一礼を交わしました
駒を並べ終えた阿部八段は目薬を使用して暫く瞑想。
対する藤井七段は盤の方に顔を向けたまま対局開始の合図をじっと待っていました。

対局者の成績(15日時点本局除く)

それでは15日迄(本局を除く)の対局成績を紹介します。
阿部八段の今年度成績は14勝14敗(0.500)
通算成績は802勝569敗(0.585)
また規定により最高段位の九段昇段迄あと8勝と迫っています

藤井七段の今年度成績は46勝12敗(0.793)
対局数ランキング2位 勝数ランキング1位
勝率ランキング1位
通算成績は162勝32敗(0.835)

藤井七段の王座戦成績は8勝2敗。
初参戦の第66期では挑戦者決定トーナメント迄勝ち上がりました
今期は二次予選からの出場で本局が初陣でした。

昼食・夕食内容

12時に昼食休憩に入る
【昼食注文】
阿部隆八段 注文なし 藤井聡太七段 御弁当(冷たいそば)

18時に夕食休憩に入る
【夕食注文】
阿部八段 1時間24分 (消費3時36分)藤井七段 1時間18分(消費3時間42分)

昼食・夕食までの持ち時間

【昼食休憩時の残り持ち時間】
阿部隆八段 4時間11分(消費49分) 藤井聡太七段 3時間51分(消費1時間9分)

18時に夕食休憩に入り
【夕食休憩時の残り時間】
阿部八段 1時間24分 (消費3時36分)藤井七段 1時間18分(消費3時間42分)
対局は18時40分に再開となりました。

夕食後から終局までの対局内容

藤井七段が指した100手目7五金を見た阿部八段が投了
途中長い長考合戦がありましたが見事勝利する事が出来ました。
終局時間は20時54分
消費時間は阿部八段が4時間39分
藤井七段が4時間53分

対局後感想戦がありましたが今回もかなり熱心に研究されていました。
若い棋士同士ならよく見る光景ですが
年齢が離れた棋士とのこういう光景はあまり目にしないので
阿部八段の熱意が際立って感じます。だいたい1時間くらいは感想戦をしていたと思います。
凄いエネルギッシュな先生です。

阿久津八段・三枚堂七段の解説内容

本局を振り返り最後まで解説を行っていた阿久津八段は次のように
感想を述べています。
物凄く繊細な組み立てでしたね

急戦矢倉からの割合速い阿部八段が注文を付けて動いて言ったんですが
藤井さんが上手く反撃をして
結構「捩じりあい」が、長く続いたかなという印象だったんです
けれども阿部さんもちょっと巻き返したと思ったところもあったんですけど
最後優勢になってからの藤井さんの切れ味が
凄いと言うか。こんなに早く寄せてしまうのかと
本当に驚きました

違う手順でも勝ちはあるけど
20手から30手余計にかかって勝つ人が多いかなと思います

それを僅か5手から10手位の間で寄せきって
本当に凄かったですね。
藤井七段の集中力もすごいですし
阿部八段のほうも年齢が全然違うのに同じ様な迫力で
終盤難しいところを長考している姿が迫力が合って
凄い良い対局を観たなと言う思いになりました
矢倉線らしい迫力のある将棋が見られました
この様に話していました。

三枚堂七段は中盤で一時間くらいかけて考えて指した手が4つほどありましたが
どれを選んでも同じような形勢の様に感じる中で
あれ程までに考えられるというのは
将棋は深いんだなと思いました。
そして藤井さんの長考して飛車を戻っていったところは凄みがありましたし
ねじり愛が凄かった。良い将棋でしたね
と締めていました。

対局後藤井七段へのインタビュー

記者:対局後のインタビューで藤井七段は次のように答えています
本局を振り返り
藤井:戦型選択のバランスを取るのが難しい将棋でこちらが何だか
自信のない展開になってしまったのかなと言う気がします先手角後手金交換になった辺りの形成判断はと聞かれ 部分的にはある手かなと思いましたけど
ただ45手目5七銀と上がられた局面で良い手段が無かったので
ちょっと失敗してしまったのかなと言う気がしました

記者:王座戦二次予選決勝にコマを進めた事に関して
藤井:決勝トーナメントに進めるように頑張りたいと思います

この様に対局を振り返っています。

対局後、阿部八段へのインタビュー

記者:本局を振り返り
阿部:夕食休憩辺りはもう苦しいかなと思いました。そのあと少し面白くなった気はしましたが具体的にどうやるのかと言うのは分からなかったです。
一番初めの仕掛け27手目5五歩事態が問題かもしれませんね。
ただ平凡に指すのでは相手の言い訳が全て通ってしまうので それはつまらないと思ったんですよね。

記者:難しくなった辺りと言うのは??
阿部:73手目先手4六角と出たあたりではちょっとだけ難しくなったと思いましたけどね。
相手はもう決めないといけない局面になりましたから ただもたれられて分からなかったですね(82手目7五銀) この様に対局後答えていました。

まとめ

各タイトル戦で着々と勝ち上がっている 藤井七段は、王座戦では昨期、
決勝トーナメントに進出。今期はシードで二次予選からの出場となりました
永瀬拓矢王座(叡王、27)への挑戦権を得るには、本局を含めて6連勝が必要となります。 最年少タイトル挑戦が残るのは棋聖戦のみですが、
最年少タイトル獲得はこの王座戦でもチャンスが残されています

勝者の藤井七段は二次予選決勝に進み谷川浩司九段対大橋六段戦の
勝者と対戦します。
今局も解説者が本当に分かり易く話してくれたので 長い時間でしたが楽しむ事が出来ました。 本当にありがとうございました。
そして藤井七段本当におめでとうございます。

この先も一つ一つ藤井七段らしい将棋で勝ち上がってくれることを期待しています。

将棋ファンの声

👨今日の対局は藤井七段、阿部八段ともに中盤戦まで互いに時間をかけた、ゆっくりとした進行になりました。 終盤、藤井七段の飛車先と阿部八段の玉頭で戦いが始まり、細い攻めを繋いで藤井七段が勝利。
最終盤まで互角の形勢でしたが、阿部八段が玉の早逃げをせずに9八桂と打ったのがどうだったか?
今回も終盤にAI最善手を連発して粘る阿部八段を下しました。

👩藤井七段の次の対局予定は20日の王位戦挑戦者決定リーグ2回戦上村五段です。 なんとか連勝してまた勝率8割台を目指してください。

👨藤井先生勝ち進んで下さい。
コロナで家に籠ってる子供達に将棋をやって欲しい、あっという間に時間が過ぎるし、頭使ってるーという感じの体験してほしい。
何でもスマホに頼る癖が直るはず。

👩細い攻めで寄るのかなと疑心暗鬼で見てたら、素朴な金打ちにいきなり投了。 狐につままれた気分だったけど、△5八龍の王手から△5七桂成で処置なしということか。さすがの寄せ。
動画中継で阿部さんらしい対局中のボヤキが聞けたのが面白かった。

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