こんにちは。nanaです。
今日は藤井聡太七段が竜王戦を戦いました。
対戦相手は高橋九段でしたが見事な将棋で勝利する事が出来ました。
今年度残り今のところ3局になります。
3連勝すれば8割越えで新しい年度を迎える事ができます。
引き続き応援しています。
そして本局本当におめでとうございました。
今局指された竜王戦は1組から6組まで分けてトーナメントを行い
各組の上位者による決勝トーナメントでタイトル挑戦者を決めます
挑戦者との七番勝負は例年10月~12月に開催されています。
前期は広瀬竜王(当時)に豊島名人が挑戦し結果豊島名人が4勝1敗で
竜王タイ名人対決を制し、史上4人目の竜王名人が誕生しました。
ここからは11日迄の対局成績や本局について紹介していきます。
対局内容
3月12日10時から東京将棋会館「高雄(入口側)」で第33期竜王戦3組ランキング戦2回戦が行われました。
両者の対局は過去1局。昨年9月に行われた順位戦C級1組での対戦で藤井七段が勝利しています。
持ち時間は各5時間
高橋九段の振り歩先で振り駒が行われ、結果はと金が3枚出て藤井七段が先手に決まりました。
因みに振り駒は記録係が原則として、上座の対局者の歩を5枚振って決めます。
振り駒の結果、「歩」が多く出たら上座(上位者)の先手。
「と金」が多く出たら下座(下位者)の先手となります。
藤井七段は振り駒で後手になる事が何故か多い為、
必然的に勝つのが困難だと言う声が上がっていました。
先手後手で大きく進め方が違ってくるので確かにそうですよね。
因みに順位戦やリーグ戦は事前に抽選で先後が決まっています。
今局は藤井七段が先手にも関わらず得意の角換わりを採用せず
戦型は横歩取り 後手3三角型を採用しています
これは高橋九段が後手番での横歩取りを得意としている棋士であることを藤井七段が 知っての事なのだと思います
先手番でも相手に横歩を取らせて戦う指し方を好むほどのこだわりを、見せていている棋士だけに この戦型には経験豊富です。
藤井七段の凄いところは相手の得意戦型をわざわざチョイスして
そこへ挑んでいくところでもありますよね。
それは相手から学ぶことが多いからのようですが 並の棋士ではこの所作は選べません。 高校生とは思えない向上心と将棋愛の塊のような棋士です。
今局もabema TVで中継され、解説者が三浦九段、金井恒太六段、 阿部光瑠六段の三名が担当
対局成績(今局を除く)
藤井七段の公式戦成績
通算成績は161勝32敗(0.834)
昨年度成績は45勝8敗(0.849)
今年度成績は45勝12敗(0.789)
高橋九段の公式戦成績
通算成績は858勝708敗(0.548)
昨年度成績は11勝14敗(0.440)
今年度成績は10勝15敗(0.400)
藤井七段の竜王戦での通算成績は21勝3敗(0.875)
初参戦の第30期からこれまでランキング戦でなんと負けた事がありません。
竜王戦は過去の成績からも相性が良い事が伺えます
高橋九段の竜王戦通算成績は65勝61敗(0.516)
第一期から2組以上の地位を守り続けていましたが前期に2組から陥落
今期は初の3組で戦います
竜王戦の前身である十段戦では最後の十段在位者でした
両者は早めに対局室に入っており9時40分ごろに駒が並べられました
対局が始まるまでの間は両者とも目を閉じて集中している時間が長く
対局にあたり集中力を高めているようにも見えました。
お昼休憩に入ったのは11時57分。少し早めに昼食休憩に入りました
先手9六歩と指した局面でした
ここまでの消費時間は藤井七段が44分 高橋九段が1時間2分
昼食注文は
高橋九段が豚の甘辛スタミナ焼き弁当
藤井七段が豚と厚揚げ卵とじ弁当
両者とも鳩やぐらからの注文
対局は予定通り12時40分から再開となりました。
18時に夕食休憩に入りました
ここまでの消費時間は藤井七段は3時間39分
高橋九段は3時間19分
注文は高橋九段が肉野菜炒め、小ライス(紫金飯店)
藤井七段がカレー南蛮うどん(ほそじまや)
対局は予定通り18時40分から再開されました
夕食休憩後も藤井七段の勝ち筋がはっきり見えないまでも
形勢は先手藤井七段にある事を 分かっての解説が続きます。
そして手数は少なめですが79手目を見た高橋九段が投了します
対局後高橋九段はどこが悪かったのか分からなかった様子でしたが感想戦でしっかりと二人で振り返りをしていました。
藤井七段は対局後
「思ったよりも(中盤で)戦果があがらず、難しい戦いだった。次の対局も全力を尽くしたい」と話しています。
最後まで対局解説を行ったのは三浦九段と阿部光瑠六段でしたが
いつもと違う点に皆さんは気付かれていたでしょうか
通常、最後は解説者の先生と聞き手の女流棋士が締めを行う事が多く
その時は女流棋士がタブレットを持ち棋譜を見ながら初手からの振り返りを行います。
ただ今局は違いました。二人とも棋士の先生だったという事もありますが完璧に初手からの棋譜を 暗記していたのです。こうだったかな??みたいな確認も、一度もないという凄さ。
何も見ないし、確認しないでどんどん手順が進んで行きました。
途中阿部六段と高橋九段のエピソードに飛び、ひとしきり三浦九段が
阿部六段から高橋九段の話を聞きだした後、また手順に戻り完璧に振り返る事ができるってこれ凄すぎます。
記憶力が半端ないですね。
そして最後に三浦九段が話していたのは
41手目の付近で桂得をしながら
これほどまでにチャンスが無くなる将棋があるのかとビックリしました。
と藤井将棋の凄さをかみしめて居ました。
今新型コロナの影響で高校が休みになっています。
今迄は学業と両立して研究をしなければならなかったのが
今は自分たちと同じ条件になった訳ですよね。
これから今の研究が活かされて更に化け物になるんじゃないかと思っています。
阿部六段とともに化け物が更に化け物になるとは
恐ろしいと和やかな雰囲気で話していました。
本当に将棋のセンスがある天才が更に研究を深めたら
どこまで突き抜けるのでしょうか。本当に楽しみです。
今局三浦九段の口から藤井七段との関係性が少し明らかになりました。
やはりメディアの情報通り師匠を通じて研究将棋を指したことがあるとのこと。
そしてその口調からは藤井七段への期待が伺え、嬉しかったです。
毎回感じるのですが対局解説中も常に時計を気にし、阿部六段の比較的自由な語りを
フォローしている姿からは実直で生真面目な姿が映し出されています。
三浦九段の解説は的確で嫌味が無いところも凄いところです。
さてあべ六段の感想としては
33手目85飛から最後まで見えていたはず
37手目93桂成印象的な手でした。
その辺で勝負が付いていたと思うんですけど 藤井七段快勝ですねと話しています。
藤井七段はこれでランキング戦では無傷の18連勝を記録。
史上初の4期連続優勝にあと2つと迫りました。
屋敷伸之九段(48)が持つ史上最年少タイトル獲得記録(18歳6カ月)更新へ向け、
藤井七段に残されているチャンスは4棋戦もあります。
今年の棋聖戦、王位戦、王座戦、竜王戦となっている。
竜王位は現在、豊島将之竜王・名人(29)が保持。
挑戦者決定トーナメントへはランキング戦の各組上位者11人が進める。
豊島竜王に挑む七番勝負は10~12月に行われる。
タイトルについても三浦九段が話していた事があります。
屋敷九段は天才的な棋士なんですがその屋敷九段が作った記録を抜けるのは
藤井七段の他にそうは現れないと思っているのでね。とポツリ。
ファンもそれは期待するところですが必ずや今までにない凄い記録を樹立していく棋士だと 確信しています。応援しています。
藤井聡太七段。
最後に将棋ファンの声を紹介して終わりにします。
将棋ファンの声
強い!ここまでは問題なし。
ただ竜王戦3組にもなると、結構強い棋士が残っていて順当にいけば千田七段、菅井八段との連戦となる。
一筋縄ではいかないが、ここを抜けて3組優勝となれば、かなり有利なポジションで挑戦者決定トーナメントに参加できる。
中学生棋士の先輩である羽生九段、渡辺三冠共に初タイトルは竜王。
正に登竜門。一気に頂点奪取を期待したい。
おめでとうございます♪
師匠の杉本八段も勝ち進まれていて、次の対局でお二人とも勝利されると、師弟対決になります。実現する事、期待してます!
出口四段戦が藤井七段にとって珍しく出来の悪い将棋だったので、少し心配していたが、杞憂だったようだね。今回は藤井七段の完勝でした。お見事です。
藤井聡太七段!破りましたね?
おめでとう?ございます!
高橋九段、頑張りました。お疲れ様でございました。
しかし、藤井聡太君の場合、対局結果が記事になるのが早いな。
さっき対局が終わったばかりなのに。
ファンとしては嬉しい限りだけど。
いつもの勝ちのパターンの対局だったと思うけど、勝ちと負けでは、
序中盤で劣勢を強いられた対局は負けてるよう。
藤井君に勝つには、序盤からリードしないと難しいのかな?
今日もだったけど、序中盤で藤井君がリードしてたら、まず勝ってる気がする。
長考する時は、何を考えてるのか凡人には知る由もないけど、見応えはある。
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