羽生竜王が無冠となった

将棋 藤井聡太 

長く一強時代が続いてきた将棋界。ここに来て若手の活躍が目立ってきました。
羽生善治九段は99期連続タイトルホルダーと言う偉業を成し遂げて来たわけですが、先日の竜王戦で挑戦者の広瀬八段に敗れついに無冠となったのだ。

羽生善治九段がデビューした当初、藤井七段の様なフィーバーが舞起きたあの時代を知るモノからすると時代の移り変わりを少し寂しく感じてしまう。

寝癖を付けながら対局室に現れるあの姿が多くの女性の心を掴んだ記憶があります。
将棋は天才的に強いが見た目は気にしないといったところが母性本能を擽ったのでしょう。

人気の絶頂の羽生善治九段の心を掴んだのは人気アイドル 畠田 理恵。2人は結婚し2人の娘さんをもうけた。

その奥様が竜王戦対局後敗退した夫と応援しているファンに向けて労いと感謝の
言葉を贈った。

結婚が決まった時は玉の輿狙いだと誹謗中傷され傷ついた事を後に話されていましたが本当に立派に活躍する夫を支える内助の功が光る方だ。

端から見るとただお幸せそうに見えていたがそうでは無かった結婚当初。。
世間から厳しい視線を浴びながらしっかりと温かな家庭を作り羽生竜王を
支えて来られた事に関しては尊敬の念を抱きます。

日本将棋連盟は羽生竜王が竜王戦敗退で無冠になった事に関して本人の意思を尊重し冠を付けず今後は羽生善治九段と呼ぶことを発表されました。

過去の棋士の例として大山康晴は、50歳目前の王将戦で敗れ無冠になると「十五世名人」を肩書として現役を続けていた。

それにならって将棋連盟も国民栄誉賞まで授与されている特別な功績がある棋士な訳だから 「前」どころか、大山にならって特例で「永世竜王」を名乗っても異論は出なかったのではないでしょうか。

「選挙と違い将棋の勝負には肩書は影響しない。一から出直すという羽生さんらしい気概を感じる九段宣言だったのでは…」と話した棋士がいたとも言われています。

前竜王を希望せず潔く羽生善治九段を選ばれたところに 生き方や将棋に対する吟じを感じる。

知の勝負師の頂点に立ってきた羽生善治九段。
獲得賞金や対局料はどれ程になるのかを調べてみました。

2017年獲得賞金・対局料ベスト10

2017.1.1~2017.12.31(カッコ内は2016年の獲得額/単位は万円) 日本将棋連盟公式HPより
順位氏名昨年順位
1渡辺明棋王7,534(7,390)2
2佐藤天彦名人7,255(5,722)3
3羽生善治竜王5,070(9,150)1
4久保利明王将3,019(1,665)12
5丸山忠久九段2,908(2,210)8
6稲葉陽八段2,801(1,423)19
7菅井竜也王位2,363(958)27
8中村太地王座2,144(718)36
9松尾歩八段1,985(1,067)23
10佐藤康光九段1,967(1,602)14

因みに2016年日本将棋連盟が発表した順位の一位は
1 羽生善治 三冠 9,150(11,900) と一億には届かないがかなり高額所得者である。

棋士の収入は対局料や賞金以外にも
アマチュアへの指導料、テレビやネット将棋番組の解説料、聞き手料、大会審判料などがあります。この金額も強くて指導上手、解説上手な棋士ほど高額になります。

それ以外の収入源では、テレビ番組やCMの出演料や講演料、本を出版すれば書籍の印税、専門誌の執筆料、各種イベントの出演料など。

将棋の実力はいまひとつであっても、キャラクターの面白さなどからテレビやネット番組で人気となり、棋士なのかタレントなのか分からない印象の人もいるほどだ。

知の勝負の最高峰である将棋。
天才集団の中で勝ちあがりやっと手にできるタイトル。それも羽生善治一強時代から8大タイトルをそれぞれが分け合う戦国時代と言われている。
唯一2冠を持つ豊島2冠。今一番強いといっても過言ではないかもしれない。

藤井聡太七段が先日100勝を最年少記録で達成し話題となっているがこれからタイトルへの期待も掛かってくる。

将棋がこれ程までに多くの人に広まったのは羽生善治九段であり、それを上回る勢いでファンを増やしたのが藤井七段でしょう。

これからの将棋界がどの様に変わっていくのか楽しみだ。





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